神話

昔々、地球上の全ての生き物は皆同じだった。
それぞれ外観は違っていても、同じ言葉を喋った。
時おり、生き物たちはある洞窟に集まり、みんなが調和していることを祝福したものだった。
入り口に着くと、着物を脱ぎ捨てた。
ワタリガラスは羽根を、クマはその毛皮を、そしてサケは鱗を脱ぎ、洞窟の中で彼らは踊った。
しかし、ある日、その賑やかさに惹かれた人間が洞窟の中に入り込み、踊りの真っ最中の動物たちを驚かせた。
裸を見られたことを恥じた動物たちは逃げ出し、これが動物たちの本当の姿を現す最後の時となってしまった。
北アメリカのネイティブアメリカン・クワキウトル族の長老
これまでのブログはこちらよりご覧いただけます
https://manuallabournagao.blogspot.com/

一陽来復