Turn! Turn! Turn!


子供の頃、映画館でみた『小さな恋のメロディ』。当時女性にはまだ興味がなかったと記憶しているが、映画の主演、トレーシーハイドに初めて憧れを抱いたのは明確に覚えている。親に無理を言ってサントラレコードを買ってもらい何度も聞きながら自分が恋に目覚めた少年マークレスターになった気になった。中でも女性を好きな気持ちを歌った『To love Somebody』が大好きで、部屋で口遊んだりノートに写し書いてみたりと夢中だった。
そして今でも催事に向かう電車の中ではこのサントラを聴いている。
昨日ラジオでニーナシモンの歌う『To love Somebody』が流れて驚いた。めちゃくちゃかっこよかった。すぐに調べてみるとディランや時々の流行の歌をジャンルを越えて歌ったアルバムが存在し、すぐに購入して今繰り返し聴いている。
やはり心から好きな歌、メロディは歳を重ねても変わらない。笑顔にさせてくれる。

早朝ホアカとタミーの墓参りに青谷へ行き、そのあと久しぶりに美術館を訪れた。『パウロクレー展』。
20〜30代の頃、クレーを始めバタイユに影響を受けた芸術家たちに憧れてダダイズムやバウハウスを勉強し、当時のパリのカフェのように友人と夜遅くまで語り合った。それがとても文化的でかっこ良しと。友人も含めまるで芝居をしているかのように。
またその後のポップアートにもずいぶんと夢中になったのを思い出しながら観賞した。
ところがクレーやカンジンスキーの有名な絵を観ても全く心が動くことはなく、逆にゴーギャンやフィンセントをたまらなく観たくなった。
今はきっと流行ではなく正直に心から好きなものしか興味が湧かなくなってしまったのかもしれないなと思いながら帰宅しもう一度考えた。
それで、それで良しとすることにしよう。
今好きなものが自分。
もちろんマウリのことは大好きである。
これまでのブログはこちらよりご覧いただけます
https://manuallabournagao.blogspot.com/